大阪店のお客さんにはお馴染みの「ホッシー」こと、中貝星子さん。ジャパンツアーやビーセッションでも上位に食い込む実力者です。ここでは、1998年ごろから大阪店のノートに書き溜めてあった、このヨーロッパ日記をWebでもご紹介。ワールドカップに参加しながら、ヨーロッパの岩場を回っているので、旅好きな方にはとても面白いですよ。


その1 〜いざフランスへ編 〜
その2 〜セユーズ編 〜
その3 〜セユーズ編 〜
その4 〜アルコ編 〜
その5 〜アルコ編 〜
その6 〜スロヴェニア編 〜
その7 〜スロヴェニア編 〜
その8 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜
その9 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜
その10 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜
その11 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜
その12 〜夏にお勧め編 〜
その13 〜番外編 〜
その14 〜番外編 〜
その15 〜番外編 〜
その16 〜スペイン編 〜
その17 〜ビュークスへ編 〜
その18 〜ヴォルクスでの成長?!編 〜
その19 〜旅立ち編 〜
その20 〜ゴルジュ・ド・ターン編 〜
その21 〜スペインの岩場編 〜
その22 〜最終回 〜

■その1 〜いざフランスへ編 〜■

その1 〜いざフランスへ編 〜

私たちは、去年の8月23日。暑い日本を脱出してヨーロッパに向かいました。
最初の目的地は、フランスのブリアンソンです。パリを出発して、なんとか・・かんとか・・やっとこさ・・深夜にブリアンソンの街に着きました。

もう!ほんとう大変!!ミッションの左ハンドルで、だんなは必死の運転だし、私はフランス語の地図と標識とにらめっこ、さっぱり訳がわからずいきなり道を間違えパリをグル〜ッと回る羽目に・・。それでもやっとパリを脱出!と思いきや新車のはずのルノークリオがパンクしてるうっ!それも高速道路で・・タイヤを取り替えてホッとしたらなんか暑い、すご〜く暑いこれエアコン付きのはずが、ちゃんと料金払ったのに・・。 私たちは機内食以来ご飯を食べるのも忘れてひたすら走りました、がんばれクリオ!

そして次の日にはもう登っていました、ブリアンソンで。ブリアンソンは岩場が点在していてけっこう探すのが大変。1つ、1つは小じんまりしていてちょっと日本ちっくです。もっとデーンとした岩を期待していたのでちょっとがっかり。でも登ってみるとけっこうおもしろい!エリアを変えるとボルダー、スラブ、ハング、いろいろ楽しめます。移動していくうちにデーンとした壁もみつかり喜びました。

数日しか滞在しませんでしたが、キャンプ場は最高でした。ヨーロッパでは一番のお気に入りです。湖がありみんなそこで泳いでいます、シャワートイレも完備されてきれいです。
そして朝は、焼きたてのクロワッサン、フランスパンをパン屋さんが売りに来ます。これが最高においしいっ!フランスでは、とにかくフランスパンとチーズワインがめちゃくちゃおいしくて、しかも安い。感動するくらい、おかしも安くておいしーのです。(食べ物のことを書き出したら切りがないホッシーなのでこの辺で)

次はセユーズです。お楽しみに。セユーズ・・・・真のクライマーの為の岩場らしい・・・・・。

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その2 〜セユーズ編〜

その2 〜セユーズ編〜

セユーズは真のクライマーの為の岩場らしい。ドキドキはたして私に登れるのだろうか?
しかもアプローチが1時間もあるらしい・・んーワクワクしながら??GAPの街を通りすぎた。すると車の窓から遠くにどーんと見えるではないか、巨大なチーズケーキが!
またまたみちを間違えてグルグル回りながらようやく岩の下のキャンプ場につきました。遙か彼方に見えるはやっぱりチーズケーキ。あー、あそこまで行くのに1時間はかかりそう。

私達は初日は直登ルートをハアハア言いながら登りましたが、これは間違い。。。スイッチバックの道のほうが楽で、時間も同じくらいです。キャンプ場から歩いて行けますが馬に気を付けて。それよりもっと気を付けなければならないのが牧場の電気柵!!それに当たらないようにくぐったり、またいだりするわけですが、外人はヒョイと越えていくのに私が短い足で必死でまたごうとしているのを笑ってた。くそ〜。

壁は下から見た感じも壮観ですが、上に上がるともっと凄い!
美しいすごくきれいな壁が延々と続く感じです。左端のエリアから右端のエリアまで何kmあるかしら・・・。 30以上分は歩かないと。

左端にはかぶったカスケードというエリアがあります。ほとんど7c以上(12d)。いきなりアップで6c+や7a(11c−d)をやるハメになります。右の方にどんどん行くと次の壁が現れます。どれもきれいなスラブがさらに進むとデーンと高さも傾斜もすごい壁が100mくらいスパッて続く。「これは凄い!」っとトポを見ると・・・ルートは1本だけ。難しすぎてルートが造れないみたい、こんなすごい壁なのに・・なんて贅沢。ちなみにこのルートが有名なバイオグラフィ(14c)でした。

次回に続く、壁もまだまだ続く

=後記=
ハイキングと思えばgood!見晴らしがとってもいい特に夕陽とそれに映える壁。夏でも陽が陰れば寒い、照れば暑い。

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その3 〜セユーズ編〜

その3 〜セユーズ編〜

なんか書いていることがバラバラで大変読みづらかったと思いますが、その1その2はどうでしたか?あまりクライミングの事に触れていないような気もしますが、あきれずにおつき合い下さい。

今回はセユーズのルートについてです。
ここのエリアはヨーロッパでは珍しくすべてホールドはナチュラルのようです。大きな壁なのでラインどりも自然であっちこっちと弱点を探して登っていきます。すっごいかっこいいです、長ーい壁を登るのは・・・。

カスケードはどっかぶりガバガバから、うすかぶりの核心へと続くルートがほとんどです。して、そのうすかぶりにはピンが・・・とにかく上から叫びながらブチ飛んでくるルートが多い上級者エリアです。さてカスケードを後にして右へ右へといけばそこはスラブの世界が、垂直の5.10〜5.11bくらいが沢山並んでいます。侮る無かれ泣きが入る事数回。あー情けない、でもクライミングの醍醐味は味わえます。きっと!

それからベルリンというエリア、ここは本当にきれいです!
垂直に見えるけれどかぶってます。ホールドだけみるとスラブに見えたりもします。もう、出だしさえ出来ないルートの数々。あーくやしい。。。でもうすかぶりはムーブがあってバランスが必要でおもしろいです。ここだけの話ですが私は、トップロープでのクライミングも何本かやってきました。

海外では女性クライマーが沢山いますがそのほとんどは、トップロープで楽しく登っている人達です。私が目指すのはリードクライミングですが、こんな所まで来てビビッてばかりよりはと思いきってやってみました。(オンサイトやレッドポイントを狙っているルートは抜きで)スラブムーブはやってみると結構おもしろいですが、果てしないランナウトはやっぱり苦手です。ちょっと落ち込んでしまったセユーズでしたがおもしろいです、それにきれい!お勧めです(ほんまかいな)という事で、気を取り直して次なる目的地はイタリアのアルコです。

Pizza、ジェラード、スパゲッティ!!! あー楽しみ。それとロックマスターも観戦する予定。
ユージさんや、キャティブラウンにも会える。そして憧れのリヴサンゾにも!やっつぱり 女性クライマーを見るのは楽しみです。あ〜早くセユーズにさよならしてアルコへ行きたい(でも旦那はすっかりセユーズにはまってるし・・・)

次回アルコ編も読んでください。

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■その4 〜アルコ編 〜■

その4 〜アルコ編 〜

おまたせしました? アルロックマスターです。

このコンペの観戦は有料です。1日2000リラ!2日で4000リラだ。日本円で1日1700円感覚的には2000円ぐらいでしょうか、ううっ結構高い。それなのにこの人、人・・・。ここは真夏の海水浴場か!という感じです。みんな、お弁当持って、ござ持ってほとんど水着状態で集まってくるのです。老若男女・・売店ではパニーニやビールが売ってあったりして。そして私達の前に寝そべているどうみてもビーチと間違えて来ちゃたカップルが「おおー日本人か、ナイスだねー日本のユージ知ってるよ。格好いいねー大好きだよ、あっこれ食べる?」とおかしをくれたりするようなノリなのです。日本のコンペしか知らない私達はカルチャーショックでした。

さてコンペの方ですがルートが長い。
ずーっと垂壁のような壁を延々と登ってそれからどっかぶりです。クリス・シャルマはやたらと愛嬌を振りまいて盛り上げたわりにはあっつさり落ちてしまいました。男子は手順がややこしそうなルートでした。見てみると国別に手順が同じでおもしろかったです、きっと話し合いしてたんだろうなあー・・・ワークトだから男子のグレードなんて想像もつかないけど相当難しそうです。5.14cとかdなのかな優勝はロシアのオクチンコワ選手が鋼のような強さでした。聞くとロシアの物価ならワールドクラスのコンペで優勝できると一年生活いけるくらいだとか・・気合いも入りますね。

女子の方ですが、背の低いキャティ・ブラウンは出だしでもうつまずいています。どう見たって遠すぎる!あんなの取れるわけないじゃないって感じです。まだ1P目なのにどうなってるんだ。でもキャティはめげませんグニョ〜ッて伸び上がってとれてしまいました!ホールドを持ってしまえば、そこはもうレストポイント。ゆっくりゆっくりぜーんぶそんな調子で登っていきました。どんな持久力してんねん。おまけにガバとおぼしきホールドを目の前にして飛ばしていった!最後は凄い気合いの入った登りでめちゃくちゃかっこよかったです。もちろん最高到高度。でも、どこかでピンの上に足がかかったようで7位に終わりました。でも本当に凄かった、あまり凄すぎて他の人の印象がはちょっと薄いのです。もちろんミュリエル、リヴも凄いです。ミュリエルは結構力強い登りでした。でもやっぱりみんな女性クライマーは足使いがうまく、ツーンってバレリーナのようにつま先で立ってました。んー見習わなきゃ・・・。

後で、雑誌Rock wallの写真を見てみると男子のルーフトラバースのところはすっごいホールドだったみたいです。ビス止めのスタンスのような・・これで足ブラ!(ユージさんはここのトラバースで落ちてしまいました。)

次回はアルコの岩場です。

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■その5 〜アルコ編 〜■

その5 〜アルコ編 〜

アルコの街はとても素敵です。石畳の街並みもいい感じだしキャンプ場も快適です。
少々高いのが難ですがシャワー流し台はもちろんなぜかアイロン台まである。
そしてなんといってもキャンプ場から近い街中にはピザ屋さんとジェラード屋さんが沢山あってお・い・し・い!(ティラミスとか色々な味のジェラードが並んでいて楽しい)マウンテンショップも5軒ほどあってはしごできます。日本円が強かった今回は何を買ってもめちゃくちゃ安くてびっくり・・・買い物三昧です。

と、クライミング以外でもすっごく楽しめちゃうアルコですが、岩場の方もばっちりです。まずトポですが、辞書のように分厚くびっくりします。私はその中の一部しか行ってませんが、ほとんど簡単な(5.5〜10)やマルチピッチが多いようです。

マッソーネの岩場はオリーブ畑の中の公園になっています。左下から簡単なルートが沢山あって、グレードも揃っているのが下部のエリア、垂壁からうすかぶりで5.11bくらいが何本もあります。中間部エリアはすっごく長くてかっこいい5.11+〜が沢山あります。 そこから少し上がると、これまたどっかぶりの壁がドッカーンとあるんです。

ここで私はユージさんが8c/c+(14b〜c)をトライしてる姿を見れたわけです。
「どっ・どこからスタートするの?」というようなきっと私達には離陸すら出来そうにないルートでした。1P、2P目からやばそう、ユージさん曰く「3P目でもう毒が廻る」とのことでした。そこからどんどん傾斜は増し、まだまだルートは続くというのに激しいムーブの連続、す・ご・い・・私が見ていたときは最後の核心のクリップでビレイヤーがロープを詰まらせてしまい(なんたること!)やり直しで相当きてしまいフォール。すっごい悔しがっていました。当たり前でしょう。やはりクリップて大事!ビレイヤーは要注意です。厳しいルートほどクリップも1つムーブになるようです。

さてさて私の登りというと、最初はあまりの傾斜のきつさにど・はまりでした。少しずつ慣れてくるのが嬉しく、7b+くらいのルートが登りごたえがありましたがそれ以上のグレードは・・・・・です。あーあんな壁をかっこよく登ってみたい。

次回はスロヴァニアのオスプ(ミシュアペック)の岩場です。

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■その6 〜スロヴェニア編 〜■

その6 〜スロヴェニア編 〜

次なる目的地はスロヴェニアのオスプです。
元東側の国だったスロヴェニア、いったいどこにあるのやら治安は大丈夫なのかしら、ドキドキしましたがイタリアからわずか数キロ、のんびりした日本の田舎のようでとても気に入ってしまいました。

キャンプ場から岩場は近く、アプローチも少なく、エリア自体よくまとまっているのでクライミング三昧の生活には最高です。スーパーなどは商品が乏しいのでイタリアに買い出しに行ったほうが良いと聞いてましたが、近くのコパーの街にアメリカ並みのでかいスーパーが出来ていて助かりました。もちろん食料品はとても安くておいしい!スーパにはマクドまで有ります。でもガラガラ・・・きっと地元の人にとっては高嶺の花なんでしょうね。市場へ行くと少し東欧の香りがします。オスプの村のこぢんまりしていてぶどう畑が広がりキャンプ場の農家では自家製のワインを素朴に作っているような、なんともいえないのんびりムード漂う良いところです。(チャンチャカチャーンとバックミュージックを鳴らして売店バスが来たりして)あとコパーのパン屋さんのパンは最高です。あんなパン食べたことない。

さて、岩場ですがオスプとミシュアペックというエリアがあり、どちらも半円にくり抜かれたような不思議な岩です。私達はミシュアペックで登りました。グレード的には5.12以上、上級者向きですがどっかぶりから薄かぶり、短いのから長いルートまで揃っていておもしろく登りやすいです。特に2Pくらいある長いルートはどれもかっこよく登りごたえがありそう。スロヴェニアはクライミングが盛んでジュニアチームもしっかりあり、小学生くらいの華奢な男の子が5.13を登っていたり、キャンディ・キャンディみたいなかわいい女の子が友達と仲良く登りに来ていたり(実はとてもうまい!しかも大胆にも目の前でズバッとパンツを履き替えるもんで目がてん・・・)


ちょうど国内コンペがあり私達も見ることができましたが、それはもう「村祭り」といった感じです。自家製ワインでの前夜祭あり、真夜中の懸垂大会あり、そしてそのコンペのルールというのがまたすごいっ!ミシュアペックの岩場でするというのでどうやって?と不思議でしたが実は「持久力、生き残りレース」だったのです。選手達は男子の場合まず12aから始まって12b、c、d、13a、b、c、d・・というルートをとにかく休むことなく登り続けるのです(もち、オンサイトじゃないよ)下ではえんやわんやの大声援、みんな楽しそうでした。子供達も大騒ぎで勝った人はもちろんヒーロです。スロヴェニアの強さの秘密はこんなところに・・・・パンプでもやってみます?

なにかとカルチャーショックの多いスロヴェニアです。
次回はルートの話。

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■その7 〜スロヴェニア編 〜■

その7 〜スロヴェニア編 〜

スロヴェニアはとても居心地が良くて1ヶ月近く滞在しました。
後半になってくると、私もそろそろ今回のツアーの目標である8クラスのルートにトライしてみたくなりました。(13b以上)難しいグレードにトライするということはとても勇気のいることです。まして自分の限界、未知のグレードははっきり言ってどんなに頑張ったとしても登れる保証はなく精神的にもきついです。私の主人も2ピッチの8a+(13c)をトライしましたが、長い長い悪いムーブの連続の最後にランジがまっていてそれが続けていくとどうしても止まらず苦労の果てにとうとうリタイアしました。そのくやしさを思うとこちらまで胸が痛みました・・・。とはいってもやっぱりクライマーです、未知のグレードへの憧れはいくら登っても止まるところを知りません。私も「どうしても8を登りたい!」とメラメラとくるものがありまた。そこで私が選んだのが8a/a+というルートです。数字だけではとんでもないのですが、何故か名前を見たときから「登りたい」とビビッときました。(スロヴェニア人に聞くとソフトクリームパフェという意味)んー私の直感てすごい、私にピッタリだわ。


まあ色々ありましたが12、3回かかって無事レッドポイントすることが出来ました。初めてトライしたときは「こんなホールド持てるか!」の連続だったのに登れたときはそのとんでもないホールドでシェイクしていたりして・・・なかなか止まらなかったランジが見事に決まりなんとかレストポイントに辿り着き(息も絶え絶え)、自分の精神を集中させ「よし!いくぞ」と動きはじめた途端1つ1つのムーブが驚くほど気持ちよく決まっていきました。その気持ちよさといったら・・・まさにクライミングの醍醐味です。高グレードのオンサイトもすごっくおもしろく気持ちのよいものですが、こういうレッドポイントの気持ちよさもクライミングをしているならぜひともみなさんに味わってほしいです。そこだけやっても出来ると思えなかったようなムーブがつながっていく・・・・・。
自分の殻を1つ破った様な感触です、そしてまたちがうルートへと意欲が湧いてくるのです。あ〜だからクライミングてっやめられない!

ちなみに主人のほうも悔しさをバネに?かどうか判りませんが、その後の調子はウナギ登り、やっぱりムダじゃなかったんだ・・というわけでそろそろスロヴァニアともおさらばです。最後にキャンプ場のおばさんに手作りワインとじゅくじゅくの柿を頂きました。スロヴァニアではお勧めです。

次は、いよいよ憧れの南仏です。もうー頭は観光のことでいっぱい!

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■その8 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜■

その8 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜

さあ、いよいよ憧れの南仏です。
取りあえずアプトの街に入りました。なんかとってもにぎやかと思っていたら、今日は土曜日で市場の日なんです。旦那は早くキャンプ場を探してテントを張りたそうでしたが、私の方はもう血が騒ぎだして・・結局市場へ直行!色とりどりの花屋さん、果物やさん、カラフルなプロヴァンス布地のお店。鳥の丸焼き、パンやさんも色々、もちろんチーズも豊富、そしてピザ屋台まで1枚10F(170円)くらい、アジア風のあやしいお店やプロヴァンスならではの香水やラベンダーなどなど、いくら歩いてもお店は続く・・めちゃめちゃ楽しい!あーヨーロッパに来て良かった。と女性なら大喜び間違いなしのアプトの街。

私達は少し離れたボニューという小さな村のキャンプ場に落ち着くことになりましたが、こちらの街も景色は最高で中世の雰囲気だだよう静かな所です。フランスという国は本当に物を大事にするからなのか、景観を大事にするからなのか石造りの古い家が大切に使われ、道路にもガードレールやカーブミラー信号など汚いものが一切無い!これにはびっくりしました。とにかくプロヴァンスの落ち着いた雰囲気を私達は大変気に入り、レストの日が楽しみ(私だけか)という感じでした。
おまけにここ、ボニューから通える岩場がとても沢山ある。私達が通っただけでも、ビュークス、ヴォルクス、シャトーベール、オルゴンそれぞれのエリアで1冊のトポがあるくらいルート数は豊富です。それも5.3くらいから(念のため、ちゃんとホールドも沢山打ってあります)他にも季節によってシマイ、カランク、リュサン、クラーレなどなど、とにかくそこらじゅう石灰岩だらけなんです。私達は毎日、日替わり定食のようにスラブやポケティーなビュークス、どっかぶりがばがばヴォルクス、長くてストレニなシャトーベール、むちゃくちゃ難しいオルゴン(かぶったエリアだけであとは簡単)と順番に廻って行きました。アプローチは車で20分から2時間だけどいろんなタイプの壁が触れて楽しいです。

そして有名な観光エリアもこの圏内、アヴィニオン、アルル、ニーム、エキサンプロヴァンス、マルセイユなど中世の街並みや古代遺跡、プラタナスの並木道にどこまでも続くふどう畑(夏ならラベンダー畑やひまわり畑も)セザンヌやゴッホの描いた風景がすぐそこなんです。ピーターメイルの「南仏プロヴァンスの12ヶ月」に登場する村々はボニュウー周辺です。というわけでどこへ行っても絵になる南仏プロヴァンス。

各エリアの紹介は次回に、お楽しみに。

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■その9 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜■

その9 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜

さてさて南仏のエリアの紹介です。南仏と言ってもニースやカランクなど海岸近くのエリアはまた後で周るので、ここではプロヴァンス、アプト周辺のエリアを紹介します。

ビュークス・・言わずと知れた有名なエリア、エリア数35、ルートは4b〜8c(5.14b)まで400本くらい?私達は「フランスに行ったらビュークス!」ってはりきって行きました。私の方はスラブポケットに泣かされること○○回アップのつもりが5.10台さえ・・ポケットは指にくるというより遠い!スラブはホールドも無ければスタンスも無ければ、ボルトも無い(ほとんどのルートは上部はスラブです。)というわけですっかりしょげてしまった私を尻目に、主人の方は「あの遠さの中にムーブが隠されている!」とかなんとかブツブツ言いながら登りまくり、とうとうタブー(8a+)にまで手を出してしまい、さんざんぶっ飛んでいました。ビレイヤーの私もぶっ飛びまくり。私も「ビュークス。に行ったらパピヨン!」と憧れていたレイ・プ・ド・パピヨン(8a)さわりましたが、最初は出だすことさえ困難で、出だした途端足ブラで、とてもとてもパピヨンのように舞うことは出来ませんでした。でもとても印象的なムーブで、帰ってからも「次こそは登ってやるー」と思わせるようなルートです。ビュークスにはこういうふうに印象的なムーブが多く、散々文句を言いながらもやっぱりビュークス!って思ってしまうクラッシックなエリアです。

ヴォルクス、こちらはビュークスとは正反対。岩場は小さくどっかぶりガバガルートばかり。
ただし簡単なルートはアップくらいしか無く、後は5.12以上。といっても12前半は簡単で、これもアップ用くらいにしか扱われていず、おもしろいのは12cぐらいから、強いクライマーがパンプのルーフをムキムキ何本も登る様にここは強いクライマーのトレーニング用エリアという感じ。現にあのフランソワ・ルグランに何回か会いましたが、昼過ぎから来て立て続けにダーッダーッと登りまくり、ひとのロープまで貸してくれといい、奥さんはトップロープの回収隊と化してとにかく登りまくってさっさっと帰ってしましました。ここは彼の庭のようです。ルートの数も少なく見た目はわざわざフランスまで来てって感じですが、ここは全天候型なんです。私達が行った頃は雨が多くて結構ヴォルクスにお世話になりました。ビュークスはアプト(私達はボニュー)の街から車で20分くらい。ヴォルクスは1時間強、どの道もプラタナスの立派な並木道で、走っているだけで「あーフランスに来たな」って思います。ヴォルクスは丘の民家のすぐ裏見晴らしも良いです。

次はシャトーベールとオルゴンここも結構お勧めのエリアです。

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■その10 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜■

その10 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜

オルゴン・・悪名高きオルゴン?!
私達が目指したのはセクターカナルという1つのエリアだけですがトポはちゃんと1冊の本になっていて、ビュークスと同じくらいエリア数とルート数があるようです。私達もアップに幾つかのエリアに足を運びました。メインエリア以外は以外と4.5.6.という数字が並んでいます(5.5〜5.11)あまりスケールのある壁は無く「ここかー」という感じですが、私達が触ったルートは結構渋め。でも「日本ならこんな簡単なところにはボルトは打たないよなー」ってところでもしっつかりしたボルトルートで、初心者に親切です。印象的だったのがマイクロバスでぞろぞろやって来た小学生チームがギアをジャラジャラさせて嬉しそうなこと!低学年の子供達からちゃんとヘルメットをかぶってヌンチャクもってリードしていました。みんなとっても楽しそうで誇らしげでかわいかったです。

さてさてメインエリアですが、それはもうすごい!どっかぶりでじめじめで、苔むして。「ようこんな所登るわ!」ここにかの有名なブロンクス(5.14c)などなど高難度グレードが並んでいるのですが・・っていうか5.13以上ばかりしかないやんか!私は端のやさしめを触ってみましたが・・なんか変な(人工)ホールド付いてるし、しみ出してるし、もろいし、ブツブツ・・・でも旦那の方はやっぱり大喜びで長い格好いいルートにトライしてブチ飛んでました。

シャトベール・・ここはかなりのお勧めエリアでした。
公園の中を流れる小川といいアプローチの短さといい、ログハウス風のトイレといい、カラフルで見ているだけで楽しくなるトポといい、とても明るい雰囲気のエリアで気持ちいいです。そして5.10〜11a、bくらいの長い気持ちいいルートが沢山あります。林の中にはもっと沢山簡単なルートがあるようで、家族連れの歓声が聞こえて楽しそうです。でも私は楽しくなかった・・私が登りたかったメインウォールの12以上のルートはまたもやド・ランナウト!足がすくんでしましました。それも核心はだいたいスローパー系というこの構成、あー悲しい。すねてしまった私はメインウォールの右エリアで30m近くある11台を登りまくり気を取り直しました。こっちはしっかりボルトがあり親切です、日本と反対で易しいほどボルトがあり親切のシャトベールです。

次回もエリア紹介です。

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■その11 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜■

その11 〜南仏プロヴァンスの岩場編 〜

のんびりとヨーロッパ日記を書いているうちにもう次の計画(もちろんヨーロッパツアー)が決まってしまったので、さっさと去年のは終わらせて仕舞わなくては。という事で、ちょとスピードアップして書いていきたいと思います。

スロヴェニアのワールドカップに出場した後、私達は再び南仏に戻ってきたのですが寒くて寒くて、ヴォルクスには氷のオブジェが。とうとう雪も降ってニースの方に逃げました。その後登ったエリアはニースのカステロンとカランクのスジトン(レ・ワーデ、パロワデ・ト・ロワ)どちらも陽が当たるととても暖かく冬のエリアです。

ニース・・・周辺にはまだ沢山の岩場があるようですが、私達はカステロンしか行ってません、モナコのエリアとかも近いようです。カステロンは今やユージさんオンサイトで有名なモータルコンバット(超かっこいい長いルート)を始め、9aといわれたルート、などなど超が付く高グレードエリアです。(私はしょげるばかり・・)ここでの生活はユージさん一家、大ちゃんと家を借り一緒に過ごさせてもらったので、短い期間だったけどヨーロッパツアーのなかでも一番印象に残っています。ユージさんのオンサイトトライ。大ちゃんユージさんの9a(今は8c+)のレッドポイント(2人ともすごかった)、毎日見ているだけで鳥肌ものです。クライミングの話も沢山聞かせてもらって勉強になりました。そしてうちの旦那は1転ではまっていた8bもユージさんの栄光のロープによって見事レッドポイント!(13d)私の方は平山家のかわいい子供達に囲まれて楽しい毎日・・本当充実した日々でした。(それにしてもユージさんと大ちゃんのクライミングにかける情熱は凄いです)ニース周辺には他にも色々なエリアがあり、エリアによってはグレードもそれぞれで難しい所ばかりではないようです。(ニースといってもかなり山のほうですが)

カランク・・・ここはかなりお勧めのエリアでした。兎に角ロケーションが最高です。海岸沿いのアプローチは快適なハイキング道でジョギングしている人も沢山います。蒼い海真っ白な岩々、かもめも飛んで・・天気も良くてぽかぽか。あーなんて気持ちいいのー。でも結構時間はかかります、行きはいいけど帰りは中貝家の場合はいつも真っ暗、そして暗くなると急に寒く風がびゅーびゅー、お腹は減るし疲れてるわでフラフラと千鳥足で歩くハメになりました。岩の方はデーンと大きく、そのうえカクーンとかぶった大ハングです。その割には結構登り易くて、ルーフにぶら下がった大っきいツララにまたがって登るようなダイナミックな動きのルートが多そうです。ルーフ登りをしたい人にはお勧めです。その他のも色々なルートがあり、易しいルートが揃っているエリアも沢山あるようです。例のごとくトポのほとんどがそういうエリアで占められていました。というわけで、カランクは冬でも登れる暖かさなので特にお勧めのエリアです。ぜひ行ってみて下さい。

これで今回のツアーで行ったエリアをすべて紹介出来ました。次回番外編でまた・・・

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■その12 〜夏にお勧め編 〜■

その12 〜夏にお勧め編 〜

前回のヨーロッツパツアーから帰ってきました。もう日本の暑さにバテバテです。今回はフランス、ドイツの岩場を巡り、コンペの方もボルダリング、ディフィカルティと3回参戦してきました。成果の方は・・とにかくまずはお勧めの夏のエリアはブリアンソン、フランケンユーラです。ここではブリアンソンを紹介します。

ブリアンソン・・ヨーロッパ日記その1でも書きましたが、岩場はともかく景色がとっても良くて私は大好きです。夏でも残雪が残るアルプスの山々、日本のアルプスと比べると雄大さが全然違います。街の雰囲気も良いしキャンプ場も沢山あって、どこもgoodです。ただ岩場はあちこちに点在していてルートも判りづらく行ってみたらハズレという事もあり、まあ、ハズレのエリアでもアルプスやお花畑を背に登るのは気持良いものです。お城の城壁を登るなんてエリアもあり、ここは礫岩で洞窟のようにどっかぶりです。

フランスの子供達は水曜日も休みだそうで(もちろん土、日曜日も、いったいいつ勉強しているのだ!)だから水曜日に岩場へ行くとワイワイ、キャーキャー賑やかな姿に出会うことがあります。ルーフの下でただずんでいたら7歳くらいの女の子が懸垂下降してきて思わず「キャー!やめて」ということも。まあーヘルメットもかぶってヌンチャクもぶらさげてとにかく楽しそうです。日本の子供達にも味合わせてあげたいなと思いました。ブリアンソンに行くなら近くのセユーズとセットにすることがお勧めです。その2でも書いたとおりアプローチ1時間のエリアですが壁の美しさはピカ一です。下から見上げても圧倒される美しい壁です、クライマーなら思わず見とれてしまうでしょう。これにヴェルドンをプラスすれば言うことなし、ヴェルドン渓谷は行けども、行けども絶壁だらけすごいです。観光にもお勧めです。
次回ヨーロッパ番外編へ

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■その13 〜番外編 〜■

その13 〜番外編 〜

ヨーロッパ日記番外編としてボルダリングのワールドカップの感想、反省etcを書きたいと思います。(ルート作りの参考にでも)

私、ホッシーは今回のヨーロッパツアーでボルダリングコンペ2回、ディフィカルティ1回参戦してきました。ボルダーのコンペなんてジムのローカルコンペしか知らなかった私。もちろんルートも日本とは全然違って、結構パニクッてしまいました。(英語、フランス語ごちゃ混ぜで説明されても分らん!)なんといっても一番カルチャーショックだったルールは「完登のみカウントされる」ということ。一応ゾーンポイントというのがあるのですが、とにかく「登ってナンボ」なのです。終了点タッチしようが、出だしでズッコケようが・・考えてみればクライミング、特にボルダリングはルートを登り切ってこそ「登った!」と言えるものだし、このルールはシンプルでなかなか気持ち良いものでした。競技はだいたい5〜6課題用意されていて、5分間以内に何回でもトライしてOK(カウントはされる)。次の5分間はレスト、そしてまた5分・・・とまあ1時間ちかく完登目指して登りまくるという感じです。(うまい人は一発で登るのでレストが長くなる)私はボルダーというと瞬発系しか考えてなかったけど、実際やってみるとサバイバルです。特に1本目ではまってムキになっていると、もう終わる頃には何も持てない息も絶え絶えということになってしまい、ルートを登るよりも疲れてしまいました。

さてプロブレムのほうですが、男子も女子もとても良く考え作られているなぁと思いました。
きっと1課題作るのに相当な時間をかけているかと思われます。写真を見たことのある人は知っているかと思いますが、壁自体がとても立体的で曲線部もとてもおもしろいです。立体面をうまく使ってバランスの悪い、身体張力バリバリ必要なルートというのが多かったです。そしてはっきり言ってリーチは無視です。届かない人がいようが「そんなことは知るか」と言う感じです、リーチなど関係なく見るからにおもしろそうなルートを作るという事が大事みたいです。私的にはランジや足ブラかなと覚悟していましたが、そういうのは少なく足をうまく使っていくというのが多かったです。やっぱりクライミングの基本ですよね。そして、びっくりしたのは次の日の筋肉痛です。腕や肩、背中までは分かるのですが一番パキパキになってしまったのがおしりと太股。階段を下りるのにヒーコラでした。なんでこんなところがこんなにきてしまったのかまだ研究中ですが、とにかく「体全体を使いました」という感じであんなにヨレかたは初めてです。登っているときでもあっちこっちつりそうになったり、折れそうになったりとにかくハード。
次回、決勝選をお楽しみに!

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■その14 〜番外編 〜■

その14 〜番外編 〜

さて、ボルダリングコンペで決勝戦まで残る人はこれを3日間続けなければいけません。私は2日目でさえギブアップ寸前でした。でも登りだすと意外に体はよく動きました。結局予選5本中4本、セミファイナル6本中3本しか完登できませんでした。5本完登すれば決勝戦でした。出来ないという課題ではなかったのでくやしかったです。完登出来なかったルートを分析してみると、ほとんどが足の使い方でした。カンテにフックしたり、足ブラにならないように手のところに足を置いたり、そういうムーブの読みの悪さとへたさが目立ちました。今後の課題です。

インターナショナルマスターコンペの方では、さらにルートが難しく、出だしの一手でズッコケまくったり、振られてヴォーンと飛んでいったりして、結局1本しか登れませんでした。ハングで思うところに足が無いというパターンが多いです。もちろん遠い!
ヨーロッパの選手層は、半分くらいは「ゲッ」と思うほどムキムキマン(女子)です。アイソレーションルームは「女子プロレスかここは!」と逃げたくなったほどです。そして残り4分の1はルートも登れるトップクライマーもう4分の1は割と背も低い(私くらい)の体操選手のような女の子達(きっとまだ子供)。私は目立って小さかったようで、みんなの声援が盛り上がりました。まあ結果はともかくボルダーコンペは楽しかったし勉強になりました。あんまり悪くないホールドから遠いホールドへとめーいっぱいパシッととりにいく快感を覚えてしまいました。今まで出来るはずないと思っていたようなランジも体験しました。ん〜面白かった、また参加したい。

パンプでも出来るだけ色々なムーブをやってもっともっと強くなりたいです。みなさんまたよろしく!
次回ワールドカップディフィカルト編に続く

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■その15 〜番外編 〜■

その15 〜番外編 〜

シャモニーのワールドカップでは、女性達の熱き戦いをレポートしたいと思います。

今回シャモニーは寒さのあまりストーブがでてきたり、カンカン照りで暑くになったり、どしゃぶりの雨の中を外壁で屋根もなく決勝をやったのには驚きました。その為ユージさん、リヴ、ミュリエルらトップクライマーが実力を出し切れずそろって3位になってしまったのが残念でした。

さて女子のルートですが、雨で濡れるということなどお構いなくハング越え、垂壁をトラバースして前傾のカンテを登り、またハングへというルートでした。垂壁やカンテはもちろんびしょ濡れしかも細かい!リヴはここを本当に泣きそうな顔でグニョ〜とトラバースし、悲しそうな顔をしてスタッフに「後何分?」と聞いてました。いつもならスルスルと綺麗に登ってしまうリヴですが、見ていて胸がキュンとなってしまい「頑張れリヴ」と祈ってしまいました。リヴといえばスロヴェニアのコンペの時も予選も準決勝もアイソレーションに一番のりして(私は2番)もくもくとストレッチをしていました。キューピちゃんのようにかわいい彼女ですが、予選でフォールしたときは、ほどいたロープを怒って投げつけるほど内に秘めた強さがあります。話はそれましたがそんなリヴもカンテのびしょ濡れスローパーに向かってデットポイントしましたが失敗してフォールしてしまいました。続くミュリエルは力強い登りを見せながらも同じところですべってフォールしてしまいました。身長154cmながらもリーチを感じさせない安定した登りでした。いつも苦しくなってくると「イ〜」と歯を食いしばってます。リヴとミリュエルは良きライバルのようで、いつも勝ったり負けたりです。私は2人とも大好きです。

2人が通過できず落ちたびしょ濡れホールドを見事止めたのはステファニーボデットでした。その後もヌルッときそうになりながらもひっしでこらえ、ハングまで行き優勝しました。ステファニーといえば今までボルダリングチャンピオンになりながらも、ルートではきれいに登れているのにいきなり落ちてくるという感じで「ボルダラーだからね」と言われていました。その彼女が最近8b+(14a)をレッドポイントしたという記事があり、この雨のコンペでは相苦労したであろう8b+を雨にも風にも負けず落ちても諦めずまた登る彼女の姿を想像することができました。そういう彼女に何かがとりついているかのように私は感じたのでした。海外の女性クライマーのかっこいい姿を見ていつもしびれてしまう。私も頑張らなくては!みなんさんも暑さにめげず頑張りましょう。
次回は3ヶ月のヨーロッパツアーから戻ってのお楽しみに!

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■その16 〜スペイン編 〜■

その16 〜スペイン編 〜

3ヶ月のヨーロッパツアーから無事戻って着ました。ホッシーのヨーロッパ日記再開です。

今回は雨が多く(ヨーロッツパのある地域では水害等の被害が)、なかなか思うように登れませんでした。でも後半、とうとうしびれをきらしてスペインのバレンシア辺りまで車を飛ばすと、カラカラのドッピーカンで登りまくることが出来ました。私達がよく行ったエリアはSELLAという所で、とにかく岩だらけ(でもルートは無い!)。かぶったエリアは綺麗なオレンジ色の石灰岩です。でもトポのルートのほとんどはスラブ!そしてわんさか集まってくるクライマーのほとんどはスラブを登っている(スラブは難しくて面白いです)みんなすごく楽しそうでいい感じでした。おみやげ話もまた書いていきたいと思いますので読んでください。

今回特に書きたいのはスペインのキャンプ場での話。それもトイレ!についてです。キャンプ場と言ってもただの空き地って感じの所でお湯も出ないし、これでお金取るの!?と思ったくらい。そしてそこのトイレは・・・外観は普通のトイレでも中に入ると張り紙が「小は外でしましょう」って書いてあるのです。なにも私の語学力がそこまでという訳でなく分かりやすーいイラストで(岩を背に男の人が・・)YES、と。トイレでするのはNO!あ〜これでトイレをいえるの?まぁースペインはこんな感じでみんなおおざっぱで気にしていないよーって感じでそれは面白かったです。今回はスペインに行くつもりが無かったので、ガイド本もスペイン語の本も全く無し。あいさつも分からず突っ込みました。でも意外と楽しくクライミング出来ました。暖かいので(12月でも暑かったくらい)冬にお勧めです。

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■その17 〜ビュークスへ編 〜■

その17 〜ビュークスへ編 〜

ホッシーのヨーロッパ日記もその17まで進んできましたが、ここで少し私がやってきた事感じた事、有名クライマーの登り等々順を追って書いていこうかなと思っています。

今回のツアーは9月の終わり頃、やはりフランスから入りました。
うちはいつもパリからなのでもう慣れたものです。すぐにクールマユール(モンブランのイタリア側)でコンペがあったので、スイス経由でそちらへ直行。その後お決まりの南仏ビュークスへ向かいました。時差ぼけのうえコンペではセミファイナルが午後9時から始まり、終わってそのままフランスへ向かったのでもうフラフラです。でも主人は着くなり「登るぞ!」とはりきり、私は寝ぼけながらビレイです、うちの主人はビュークスが大好きです。今年は私もビュークスの魅力を感じられるようになってきました。とにかくビュークスの壁は美しい!最近のどっかぶりガバ系ルートには見られない曲線の滑らかさ、そしてボコボコしていないのっぺりとした壁、特徴であるポケットには泣かされますが、ポケット使いのムーブの美しさは格別です。

今回の主人の狙いは、特にきれいなルート「ラ・ミッション」(13d)です。駐車場からも「あそこを人が登るの」ってびっくりするぐらいの所です。とりつきまで地上50m。3ピッチほど登らなければ行けない所です。(5.11cくらい登れないとアプローチ出来ない、ビレイヤーにも苦労するルートです)そんな所から見上げる曲線状のどっかぶりは迫力満点。ビレイするだけで足が震えてくる私です。ビレイヤーの視界からクライマーが空の彼方に消え去るころ核心部が・・(足だけが見える)フォールするとまさに空中遊泳。はるか下の小川に向かって投げ出される感じだそうです。ん〜かっこいい!でも私には出来ない・・・クラシカルな名ルートです。主人は頑張って何日かトライしましたが(その都度私はヘトヘト。ちなみにアプローチは色々12a位もある)苦手な1本指ホールードと天候に悩まされ時間切れとなりました。

でもビュークスはなにもこんなルートばかりじゃありません。むしろ初級クラスが楽しめるルートの方が多いのでご安心を。5.4や5.5とかありますし5.9や5.10のルートがまた面白い!唸ってしまうようなムーブがあったりして、日本ではなかなか味わえない面白さです。ビュークスではボニューという村のキャンプ場に滞在しました。黒住樹人くん(きっちゃん)達も一緒で毎日朝早くから暗くなるまで登りレストの日や夜は一緒にクライミングの話で盛り上たりと充実した日々を過ごしました。ボニューからは雨の日ヴォルクスにも行きました。

次回はヴォルクスでの私の成長?!についてです。

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■その18 〜ヴォルクスでの成長?!編 〜■

その18 〜ヴォルクスでの成長?!編 〜

今回は、私事を書く前に一緒だったさとちゃんの話を少し。
さとちゃんはきっちゃんの彼女です。あのめちゃくちゃ小さくてかわいらしい・・(失礼)ヨーロッパでのクライミング初日、ビュークスでトップロープでのウォーミングアップ後、初めてリードした彼女はいきなりどはまり。ポケットとランナウトに耐えきれず降りてきました。もう登りたくて登りたくてウズウズしていたきっちゃんは「こっちまで気分悪い」と厳しいお言葉。あーこれからどうなるの・・・とハラハラ見守る私達。次の日からさとちゃんは「ビュークスで一番易しいルートを探しに行って登る!」と決意。5.4や5.5があるエリアまで行きました。「いつになったら11台にたどり着くことやら・・」と心配していたさとちゃんですが、3週間後には7a(5.11d)をさわるまでになっていました。そしてこの7a(TCFという有名なルート)、はじめは「遠すぎる」と諦めかけていたもののちびっこ(小学生の男の子)がおもいきりよく飛んでいるのを見て「あれだ!」とランジで解決、移動する前日にとうとうレッドポイントできました。そこから帰国するまでに目標だった5.12を何本か登ったさとちゃん。「目標を達成したいとゆう気持ちがあれば最初は遠くてもちゃんと辿り着けるのだ」ということを、私達もあらためて実感しました

次は私の話、以前は自分のことを力がないと思い、「こんなムーブ力がないから出来ない」と思うこともたびたびありました。ヴォルクスにあるスピノーザと0%というルートもその1つでした。前回来たときにはさっぱり出来ず諦めてしまいましたが、最近ボルダーコンペに出場したりするうちに「私ってけっこうパワーがあるのでは」とちょっと自信がついてきていたので、さっそくスピノーザをやってみるとやっぱり!出来なかったところがあっさり出来てしまいました。勢いで0%もやってみました。このルートは最後の一手が遠くて全然止まらないのです。以前ボルダーコンペで大岩あっこさんに「私はランジが苦手なので0%も全然止まらないんですよ」と話をした時に「あれはランジじゃないよ、デッドだよ」と笑いながら言われ、ガガーンとショックを受けた記憶があったので、今回は「これはランジじゃないデッドだぞ〜」と自分に言い聞かせながら手を出しました。するとバシッと一発で決まった!やっぱりランジじゃなかった。なんであんなに足ブラになるほど飛びついて落ちていたのだろう・・。

確かにこの一年で私は結構パワーアップしたような気がします、でもそんなに急にバワーアップするはずがなく「力がないから出来ないよ」と思うことでよけい出来なくなっていた思いこみの部分があったような気がします。クライミングは実際の筋力よりも色々な要素が絡み合って(精神面やムーブとか)生み出されるパワーが大切だなって思いました。だからおもしろいのですねっ。次回は旅立ちです。

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■その19 〜旅立ち編 〜■

その19 〜旅立ち編 〜

またまた旅立つ季節がやってきました!

今年(2001年)は8月29日に出発予定です。早くこの暑い日本をおさらばしたいです。でもチケットがすごく値上がりしていてびっくりしました。中貝家ピンチ!

今回は9月5日からの世界選手権に合わせて出発します。スイスで開催されるので観光が楽しみ!そしてコンペのほうはスイス人トップの美人クライマー(めちゃめちゃ背が高く手足も細くて長くてモデル並)はきっとバリバリリーチムーブだろうな・・ちょっと心配、身体張力を鍛え中の私です。スイスの次はイタリアです。そんな訳で、今までとは違った岩場も巡る予定。狙いはフランス国境のシャンベリー、イタリアのアルコ、その近くのチェレド、そして目玉はオーストリアのSCHLEIER、WASSERFALLなんでも滝の中に岩場があるらしい。夏も快適だそうです。でもアプローチ1時間、9aとかもある高グレードエリアもあるそうです。他にスペインの国境のエリアやオークレーも行ってみたい。もちろんいつもの南仏エリア(ビュークス、ヴォルクス、カランク)もはずせません。

今回私は未知のグレードにチャレンジしてみよと思っています。今年は8bです。8bになってくると恐ろしく遠いホールドに向かって突き進まなければいけません。ハンパじゃない!しかもランナウト状態で自分に出来るかどうか怖いです。でもちょっと楽しみでもあります。難しいルートを見るとなんかドキドキ・ワクワクしてしまうのです。

帰ってきたらホッシーのヨーロッパ日記で報告します。年内に何とか帰ってくるつもりですが・・。日本の岩場とは全く雰囲気もルートも違いますおもしろいですよ、10日間くらいの休みがあればぜひ海外ツアーをお勧めします。

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■その20 〜ゴルジュ・ド・ターン編 〜■

その20 〜ゴルジュ・ド・ターン編 〜

ヨーロッパから帰ってきました。しばらくダウンしていたもののやっと元気を取り戻しました。

今回も色々なエリアを巡ってきました。数えてみると世界中で30カ所近く廻っています。今度ちゃんとエリアガイドみたいなものを作りたいなと構想中です。

今回新しく行ったフランスはシャンボッド、バルメ(シークレットエリア)ゴルジュ・ド・ターン(お勧め)スイスはリーン、スペインはオナーティ、ロデジャー、イタリアはチェレド。あとはいつもの南仏はニース、カランク。イタリアはアルコ。スロヴェニアとあちこち登りまくってきました。自分の登りは最高グレードを上げることができずつらい日々になってしまいましが、岩場はどこも面白く少しずつ紹介していきたいと思っています。私の高グレードトライといえば最後の1ヶ月南仏のニースとカランクだけであとは7台のクライミングを楽しんできました。エリアも7台(5.11+〜5.13a)が充実している所が多かったので誰でも楽しめると思います。もちろんヨーロッパはそれこそ5.6〜5.10くらいのルートとなると本当沢山あるので初心者でもかえって日本より楽しく登れると思います。

そこで今回はゴルジュ・ド・ターンの紹介です。ここはわりと新しめのエリアです。

ゴルジュと言うだけあって川沿いにボコボコと巨大なキノコのような岩場が出没します。場所はスペインにけっこう近くミヨという街でこの付近になると大陸的でドライです。有名なクラーレというエリアも近いのですが、クラーレは暑くて冬のエリアです。さてゴルジュ・ド・ターンは最近のエリアにしては珍しくクラシカルなポケットルートも沢山あります。ドイツっぽい「ギュリッヒエリア」という岩もありまさにポケットと引きつけです。そうかと思うとどっかぶりの今風なルーフエリアもあり、はたまた30m以上で長くかぶったルートが好きという方にはたまらないエリアもあり、とにかくバラエティに富んでいます。もちろんグレードも下から上までありますが高グレード(5.14以上)は無いので有名ではないエリアのようです。それでも地元では人気の場所です。

ところがここよりも更に人気のあるエリアが川の反対側でアルパインちっくな感じでそのクライマーの数々たるや・・・みんな日向ぼっこ状態でクライミングを楽しんでいます。ターンでは中学生くらいのすごくかわいい女の子が「キャー怖い、落ちるー」と叫きながら(フランス語だからかわいく聞こえる)12aをそれでも登っているのが印象的でした。ここはわりと登り易めな楽しい5.11〜12aくらいのルートが沢山ありお勧めです。私はというと、どっかぶりの7cを2本登り取り付きにロケットの絵がある7c+のルートをさわったら、そのものずばり発射!で必死のハングドックの末やっと発射したもの次も悪くランナウトしてきて・・・情けない結果に終わりました。主人が登った「ラ・ボンバ」と言うルートではその名の通りボカ〜ンとやられてしまいました(レッドポイントはしましたが)とにかくここはドッかぶりやルーフ、前傾もあるけれど超垂壁も沢山あるので中貝家では「スラブタイム」というのを作ってヒーヒー言っては楽しんで?いました。もちろん快適なルートもあるのでクールダウンで登りまくりました。ゴルジュ・ド・ターンはお勧めですよ。

次回はスペイン、コスタブランカ、バスク地方のオナーティ、ロデジャーお楽しみに!

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■その21 〜スペインの岩場編 〜■

その21 〜スペインの岩場編 〜

スペインの岩場はだいたいどこもド田舎にあります。そこが雰囲気的にもフランスやイタリアやドイツと少し違いどちらかというと大陸的でアメリカっぽい感じです。そしてスペインに登りに行くならちょっとくらい人工的でも笑い飛ばせるくらいの大らかさが必要です。「これは何だ!」と目くじら立ててしまうタイプの人は困ります。掘ってあるのはまだ丁寧なほうで、石をひっつけてあったり、時には見覚えのある○○があったり。夕方にはクライマーが沢山集まって来きてワイワイ賑やかに登っています。そうここはスペインのパンプなのです。ホールドがひっついていても怒らないでね(オナーティのドールハウスエリア)まあ人工的なのは7c(12d)くらいからだけど。

セジャの岩場・・・コスタブランカのバレンシアの近く。海沿いにも岩がいっぱい。セジャは結構山側に入ったところで辺りは一面オレンジかレモン畑ですごくいい所です。ちなみにシーズンは冬かな?私たちは12月に行ったけど日向は暑い!そして日陰は寒い(登るにはいいかも)メインエリアは日陰ですごくでかい前傾壁。12bくらいからのみです13bくらいがおもしろくて登り易い。日向のエリアの方が山ほどルートがあり5.9〜12bくらいまで。5.11台が多くてしかもしびれます。ほとんどのクライマーはこっちで楽しく登っています。スラブからちょいかぶりのルートもきびしくて私は気に入りました。この辺りには他にもいっぱいエリアがあるようです。

オナーティ(アラオッ)・・・こちらは反対の海側バスク地方です。かの有名な「ホンキーミックス」8c+(スペイン女が世界初で登った14c)のある岩場です。派生ルートにホンキートンキー8cがあります(松島くんが登った14b)このエリアには色々なグレードのルートがありますが8a以上を登りに行く人以外はあまりお勧めではありません。サンエリアは5.11〜12のルートがそろっていてちょっと短めですが私は好みでした。メインエリアのコリアは果てしなく長いけれど12d以上しか無く(トライした7cと8aは20mくらいのコルネを延々と登って急にフェースの核心が!私には耐えれん)唯一まともなのが8a+。あとは難しいのばかりです。他にも色々とエリアはあるので私達は結構楽しめました。キャンプ場から車で1時間もかかるので毎日暗くなるまで登って午後8時頃から帰りおなかもぺこぺこで苦労しました。キャンプ場は高いけれどすごくロケーションが良く海や村を見渡すことができ夕焼けも最高でした。(シャワーも熱くて嬉かった)

ロデジャー・・・内陸部のフランス国境よりバルセロナから入る。大きいエリアは中級クラスにはかなりお勧めです。5.11+〜5.12くらいが一番面白くグレードは幅広くいっぱいあります。私達は天気が悪くてあまり登ることが出来ませんでしたがアップルートを沢山登り楽しめました。高グレードはあっても汚かったり、人為的につくられていたりして13b以上を登る人にとっては見かけによらずガッカリになるかも。村のはずれから見渡すとでかい穴がいっぱいあり見た目にはすごい岩場なのです。ロケーションが良いのでハイキングをする人も沢山います。ルートも手軽なのでオンサイトでどんどん登るには楽しいエリアですこれからどんどん難しい部分にもルートができれば有名なエリアになるでしょう。キャンプ場も岩場まで歩いて行ける所にありマーケットなど設備も整っていますでもスペインはどこもまともなキャンプ場は高い!(そしてスペイン人はうるさい週末は超ご機嫌なスペイン人でいっぱい)大きな街に行くには1時間はかかるのでこの地方ははっきり言って何も無いです。でも私は気に入りましたが。私達が訪れたのは10月頃で天気が悪い日が多く濡れていたりしてあまり登れなくて残念でした。夏に行った人達は結構登れたようです。夏休みに休暇を取ってヨーロッパにという人にはお勧めかも。あまり癖がなくのぼりやすいので短期間のツアーでも楽しめると思います。

次回ホッシーヨーロッパ日記最終回。よろしく!

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■その22 〜最終回 〜■

その22 〜最終回 〜

「今回ヨーロッパツアーはどうだった、おもしろかった?」と聞かれて私は「う・うーん」と唸ってしまっていました。せっかく長いこと登りに行っておいてなんて贅沢なやつだ!とちょっと反省もこめてどうして「う・うーん」になったのか最後に記して置きます。

最初の世界選手権はズッコケてしまいましたが、次のワールドカップが控えていたので「よーし、つぎは頑張るぞ」とかなり気合が入りました。そしてワールドカップレッコ大会。予選からすごく難しいルートで準決勝も一手一手と遠くボルダーって感じで私は出し尽くすだけ出した登りで15位になりました。あと2、3手で決勝でした。その後の岩場のクライミングではオンサイトや2、3回以内で登る事を中心に次のクラニの大会に備えて結構沢山登りました。

私はワールドカップに初出場したのがクラニの大会です。その時は予選ぎりぎりで通過。「いつかは決勝に残れるようなクライマーになりたい」と決意。日本的なルートでなくワールドカップのルートを想定してトレーニングしたりしていました。その2年後にのぞんだクラニの大会。岩場での調子も良くてかなり張り切っていたのですが予選落ちしてしまいました。ワールドカップでの予選落ちは初めてです。かなりがっくりきました。コンペの翌日使い残したパワーを岩場で炸裂させたのか8a+(5.13c)をあっさりレッドポイント。やっぱり調子は悪くないと思うとよけい情けなくて落ち込みました。その上寒くて・・・。でもそうは言ってられない。残り1ヶ月あるのだから何とか高グレードを登って帰りたい!と憧れのルートカランクの「リエゾン・ダンジュルーズ」(5.13d)南仏へと向かいましたしかし「リエゾン」出だしが悪くハングのホールド全然効かない!何とか変体キョンでリップをとりつりそうになりながら足を運びバコーンとランジ!それがちっとも止まらないのです。上部は一手一手メチャメチャ遠いけど何とか出来ました。でもランジが・・次にさわった「バウメ」という8bも最後はランジ140°〜160°の傾斜でポケットクロスなんかしながらヒホヒホになったところでホールドが悪くなってきて最後にドカーンこれも結局最後で落ちてしまう・・。もう私は徹底的に落ち込みました。最後にトライした8b+(14a)もムーブこそできたもののとてもじゃないけどつながりませんという感じ。そんな訳で今年は寒さも手伝って私は本当に打ちのめされてボロボロになって帰国したのでした。今になって反省点ですが、みなさんに当てはまるかどうかは別としてやっぱりレッドポイントをしなくてはいけないなと思いました。コンペ前であってもオンサイトや2、3回のトライばかりでは私は調子が上がってこない。やっぱり難しいルートを何回もやる、きちんとレッドポイントできるようなクライミングをやっていくほうがオンサイトの調子もコンペの調子も上がっていくような気がしました。もちろんアップやクールダウンで色んなルートを登りながら。それから難しいのをやっていないとボルダーパワーも落ちてしまう。何よりもやっぱりレッドポイントしたいしね!難しいルートを苦労して登った時のあの気持ち精神的にも体力的にもレッドポイントすることの大切さ思い出したツアーでした。今回はトライしたけど登れなかったルートが沢山あり、諦めるのは辛いことだし落ち込みました。今は元気になって「よし!もう1回チャレンジするゾ」という気持ち。その為には相当頑張らないとね!

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